ミッドナイトスワンの余韻は続く

映画『ミッドナイトスワン』を観てのレビュー動画をいくつか見たのですが、人によって題材ととらえるものが大きく違っていて面白いです。そしてそれは納得の現象。本当にいろんな角度から心を動かされました。

私が観ようと思ったのは、俳優草彅剛さんの演技が見たかったのと、共演の女の子がかなりちゃんとバレエが上手そうなので興味があったのと、どういう話でバレエとトランスジェンダーを組み入れられるのか気になったからでした。

見進めるにつれ、軸として見えてきたのは、自分を偽らずに生きることの難しさを抱えている人は少なくない(性自認のことだけでなく親子関係も大きな原因で)ことと、『普通に』『周りと一緒に笑って』いられる人たちが優位に立ちやすい社会の奇妙さ、といったものでした。そもそも優位という概念自体なんかおかしいのですが。

その優位な人たちが武器にしているキラキラした社交性や言葉を持たないことで、深刻な生きづらさがあることを共感しあえているのが、凪沙さんと一果ちゃん、一果ちゃんとりんちゃんでした。そうやって不安定ながらも共通点を勘のレベルで見つけあい、大げさに確認し合うこともなく自然と関係が編まれていく感じが、しんみり幸せで。

衝撃的な悲しい結末もあって後ろ髪引かれまくりで、エンドロールの間席を立つ気になれなかったのは初めてだったのですが、どういう終わり方だったらすっきりしたのかと考えると、どうあってもすっきりはしなかったかもしれないなと思います。全員問題が解決して幸せになりましたとさ、ではあまりに現実味がなさすぎるくらい、実在する大きな悩みを扱っている作品だから。

バレエだけの視点で見るとそれこそ現実味のない展開ではあったけど、バレエの先生が、キラキラした世界の人でありながら余分なプライドやエゴといったものを持たない素敵な人物として存在していたのは嬉しかったです。

まだまだ余韻は消えず。

いろんな人に見て欲しい映画です。

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