「人生、すなわち演技なり」

女優の赤木春恵さんがお亡くなりになり、多くの方々が偲んでおられます。ご冥福をお祈りいたします。

恥ずかしながら赤木春恵さんの出演されている演目をあまり拝見したことがないのですが、今朝の情報番組で耳にした、「人生、すなわち演技なり」というフレーズが心にぴたっとくっつきました。赤木さんの著書「あせらず、たゆまず、ゆっくりと。」の中で語られているのだそうです。

我々人間は、毎日の生活の中で、言葉を使って他者と接することが必ず必要になっています。同じことを伝えるにしても、言葉の選び方、間のとりかた、声の調子、表情、ジェスチャー、発するタイミングなどなどで、受け取る側の印象は大きく変わってきます。

歯がゆいことだけど、相手に良い心象を与える伝え方ができたほうが、同じ内容を言っていても、人の中で暮らしてゆくには得になることが多いのです。どんなに優しい気持ちで言っていても、言い方1つで相手に嫌な印象を与えてしまうこともあれば、同じ厳しいことを言うのでも、納得して聞いてもらえる場合も反発を生んでしまう場合もあります。

家族など長い深い関係にある間柄だと、無表情な言い方が多くても関係を維持することはできる場合が多かったりしますが、状況によっては、少し誇張気味に自分の思いを表に出したほうがいいことはやはりあるものです。それによって、安心感を与えたり、お互いをよりよく理解できたりするのだろうと思います。

もちろん、言葉にしないという選択肢もあります。言葉に置き換えてしまわないほうが、よりよく伝わるということもよくありますよね。

これらはつまり、表現力。自分の内面にあるものを表に出現させること、すなわち表現のうまい人のほうが、自分を相手に知ってもらうことができ、人との関係が深まりやすいのだと思います。

 

完全に素の、何も色付けしていない自分の内面だけで人前に存在しているのでなく、何らかの飾りをつけたり、形を調節したりして人の前に在る。というのが、すなわち演技、だとおっしゃっているのかなと思いました。

ものすごく納得!!

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